
絵本をきっかけに、人が集える「間」になればと思いはじめました。
京都市は北に位置し、大徳寺の東側に長く横たわるようにある新大宮商店街。北は北山通りから紫竹通り〜今宮通り〜紫野通りを経て南は北大路通りまで続きます。そのやや北山通り寄りにあるコミュニティスペース「新大宮広間」で毎月第2・第4金曜日の午前中に〔本のマニマニ〕という名の「間」を開いています。
保育士という仕事柄、育児や子育ての相談を受けることはよくあります。もちろん、専門職だからこそできる支援もあるのですが、人々の日常である子育ては、専門職だけが助けたり問題解決の糸口を見つけたりするものではなく、その人の暮らしの中で人と交わることで良い方向に向かうのが自然な形なのでないか?そういう場が多くある方が子育てにとっては助けになるのではないかとことを、同じように子育て支援に関わる専門家の方から聞いて、「なるほど!私もやってみよう」と思ったのが始まりです。
『マニマニ』と名づけたのは
開いている場所にちなんで『間に間に』であり。
漂うようになすがままに任せる『隨に』であり。
来た人が思考の空間をぽっかりと開けて、ぷかぷかと波間に漂うような時間が過ごせたらいいなと思っています。そのために、私は保育士としてこの「間」にいるのではなく、本屋のおばさんの体でそこにいます。
そんな気持ちから始めたので、小さい子どもがいる親子向けと想定していました。しかし、実際にはお孫さんに向けて本を選んだり、ちょっと大きくなった子どもを持つお母さんがおしゃべりに来たりしています。
あるご婦人は、長年地域の学校で読み聞かせボランティアをしていたのだけれど、コロナをきっかけに引退。子どもたちのために選んで読み続けてきた蔵書を必要な方に手渡したいと「本のマニマニ」に90冊近い大切な蔵書を寄付してくださいました。
その方は新聞記事を読んでこれだ!と思って、足を運んでくださいました。
実は「マニマニ」は2023年6月22日木曜日付けの朝刊に掲載されました。
詳細はこちらです。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1053616
この記事に取り上げられたことにより、保育士色薄めでの活動という当初の目論見は外れることになったのですが、おかげでいろんな出会いに恵まれました。また、子育ては親子だけが担うものではなく、祖父母、近所の人、おじさんおばさんなど様々な立場から関われるのが自然で裾野が広がればそれだけ環境が整っていくということを改めて実感しました。
同時に専門家だからと思い込んでいた自分自身の視野の狭さを痛感したのでした。
新聞記事に掲載されたことにより保育士であることは隠せなくなりましたが、それでもここでの私はその辺のおばさんであり、本屋の店員よろしくそこにいます。
気軽に声をかけてもかけなくても、本のまにまに身を任せふらりとお立ち寄りください。

『本のマニマニ』は出張出店も行っています。これまでにマルシェや内覧会などにも足を運んでいます。絵本を通して場を設えるきっかけづくりとしていつでも『間』を開きますので、お問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。その際に、件名には「本のマニマニ」とお書きください。
